2016.05.08 Sunday 16:31

LINN LP12
サブシャーシあれこれ

先日WEBアップしたLINN KEELのご納品の様子、色々レスポンス頂き、
LP12オーナー様のサブシャーシへの関心が高いことを改めて実感しました笑。

ということで、改めてパーツとしてのサブシャーシを写真で見てみようという試み。

まずは、MAJIK LP12にも搭載される「スタンダードサブシャーシ」から。

上が、現行のスタンダードサブシャーシ(にアームボードを取り付けた様子:ITOK LV2用)、
下が旧モデルのサーカス・サブシャーシです。
MDFのアームボードと、サブシャーシを3点留めする部分は変わらないですが、
接合部の面積が広くより安定感が増します。
素材を変えて構造も見直されて、以前よりグッと静かになっています。
メンテナンスついでに、なるべくコスト抑え目でという場合、
旧型からこのサブシャーシにするのでも効果アリ!

次に、AKURATEクラスのLP12に搭載されるサブシャーシ「KORE」


こちらは、アルミ削り出しのアームボードが、現行のスタンダードサブシャーシに接着されています。
アームボードが堅牢になったことと、アームボード+サブシャーシの一体化で、
また一段ノイズフロアが下がります。

さて、TOPレンジのKEEL。

これは、サブシャーシと、アームボードとアームカラー(アーム取り付け部)が、
アルミ合金の削り出しで完全一体化。
しかも背面を見ると、こんなふうにハニカム構造になっています。
ハニカム構造で、LP12本体の内部でレゾナンスが起こりにくい上、
ターンテーブルと、アームまでがほぼ一体化。
ここの間にネジ止めや接合の接点がないことの効果がどれだけ大きいことか。
世の中様々ターンテーブルがあり、それぞれに良さ・素晴らしさがありますが、
静かなターンテーブルは唯一なのではないかと思います。

だって、構造上接点が少ないのですもの。
微小信号を伝えるターンテーブルが、どれだけノイズの影響を受けやすいかは、
フォノケーブルをちょっと動かしただけの音の違いで明らかです。
あとは歪みも一緒に楽しむかどうか。
歪みは、力強さに感じられたり、時に心地いいけど、ある一定の帯域に音が載るので、
気になりだしたらそれを取り除くのは大変。

そういう意味では、KEELは
「安心して下さい・・・」の世界。

しかも、このKEEL、背面を見ると肉抜き加工されリブが設けられています。
全体の強度を高め、肉抜きの深さも各所で変えられ、
これまでと重量バランスが変わらないよう、設計されています。
これこそがプロフェッショナル。

最初に聴いた時の衝撃は、耳がいつまでたっても忘れません。
こういう状態でレコード聴けるって、現代ならでは。
オーディオファイル的には、現代に生きるのって非常に幸せなことだと思います。


スタンダードサブシャーシ ¥50,000
KORE ¥120,000
KEEL ¥400,000
※税別
※取り付け費は別途。
一から組み上げ直しになるので、メンテナンス兼ねるととてもよいかと!
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2015.12.10 Thursday 23:27

LINN SONDEK LP12

LINN SONDEK LP12。
言わずと知れた41年作り続けられているターンテーブル。

最近、LP12のご注文を頂くことが重なりました。
「がんばって買う」
「目標にしてた」
「『いつか』はやめて、とにかく『いま』はじめてみる」
「単純に格好いいと思った」
他に候補があったであれ、なかったであれ、
ずっと目標にしていたのであれ、つい最近気になったのであれ、
どうであれ、LP12はLP12の仕事をするので、
いいのです、どんなきっかけでも。
とにかくLP12のシンプルかつ、考え抜かれた作り、
41年経って、作り手が未だに取り組んでいるという、基本の作りの盤石さと懐の大きさ。
洗練の極みだと思います。

長く付き合えるものは、いくらでも私たちを遊ばせてくれる。
作り手さえも!
だから進化を続けているんだと思います。
あるいは、その精神・探究心がLP12をLP12たるものにさせているのかも。
どっちがどっちかわかりませんが。

そして、作り手から託されたターンテーブルをLINN JAPANの古川さん指導のもと、ここLegatoで組み立てます。
スプリングの状況を見て
「うん。素性がいいね」
と古川さんが言うと、それだけで絶対いい音する気がします。

何百台(もっとかな)ものLP12と向き合っている古川さんが、
LP12か、近くで教えてもらっている私かに魔法か暗示をかけているのかもしれません。

でも、絶対いい音しちゃうんだな。
日曜日に納品予定のお客様の笑顔が今から楽しみなワタクシです。

※今週末13日は、納品デイとさせて頂き、終日竹田は外出致しております。
Legatoはもちろん営業しております!!

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2015.11.13 Friday 21:26

静電気の季節です

段々と秋も深まって参りました。
乾燥が進み、進めば静電気も起こりやすくなります。

最近よく頂く話は、LP12のフェルトマットが静電気でレコードにくっついてきてしまうので、ゴムマットなど他のものがないか?という質問。
残念ながら、答えはNO。

LP12は、発売当初はゴムマットだったのですが、発売後数年してから後、ずっとフェルトマットで通してきたLINN。
フェルトマットも、以前のものはもっと目が詰まっていたそうなのですが、
その心は、レコードとマットがベタッと密着せずにフェルトが空気を含んで、レコードを優しく浮かした状態にあるというところにあるようです。

以前秋葉原時代に、フェルトマットのサイズと同じ大きさに切ってもらった革やゴムで色々試しました。
厚地のや薄地のもの、表革、ヌバック、などなど色々試したことがありましたが、結局どれも駄目。
響きが失われたり、重たいべたっとした音になったり、うるさくなったり・・・。
元に戻って純正フェルトマットが、低域の抜けがよく、音の分離も良かったのでした。
LP12、だてに40年作られていません。
細部にわたり、結構考え抜かれているのですよね。

ちなみに、静電気でフェルトマットがとれてしまう対策に、紙の両面テープで小さく数カ所とめるという話も聞いたことがありますが、音にどのくらい影響があるでしょうか。
今度試してみます!!
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2015.01.12 Monday 23:59

アナログ生活始めます! その14
始めてます アナログ生活

LP12あれこれで、「アナログ生活始めます」コーナーを設けておりましたが、肝心の「自宅で鳴らしています」レポートが上がっておりませんでした。
FACEBOOKも見て頂いている方は、2度3度この写真をご覧頂いているかもしれませんが、ご容赦ください・・・
年末年始、やっとゆっくり鳴らしてみることができた我が家のMAJIK LP12。
自宅で初めて針を落としたのは、午前中で、大掃除のまっただ中。
12月のあたまには組み上がっていたので、LP12も「やっとかよ」と呆れていたかもしれません。
まずは、ラックの水平をとり、ゼロバランスを再度確認し、針圧は、ADIKTの適正針圧1.75に設定。
インサイドフォースキャンセラも忘れないように。
アームをレコードの一番外側に置き、突端におもりのついた糸をアームに引っ掛けた時、アームと糸の角度が90度になるようにインサイドフォースキャンセラを調整します。

準備OKで、自宅でまずかけたのは、以前から持っていたBILL EVANSのReverside時代のコンプリートBOX。

もちろんあの、Waltz for Debbyも収録されています。

私が、初めてこの曲を意識したのは、店に入って3,4ヶ月だったか、もっとだったか。
LINN LP12で鳴らしたときでした。

今でもその情景が思い出せますが、秋葉原時代の7Fは広いスペースで2面、広く窓になっていて、陽の光がよく入る気持ちのよい空間でした。
そこで、スタッフ花木がターンテーブルの調整をしていたかなにかで、この曲をかけたのでした。
5月という季節にいつも、ある種の懐かしさ、切なさ、新しいものごとへの期待と不安みたいなものを感じますが、この曲を聴いてそういう感覚を引き出されたことを覚えています。
実際5月だったのかどうかはわからないけれど。
だから、偶然針をおろすのが晴れて気持ちの良い日だったこともあり、やっぱりアレから聴いてみようかなと思った訳なのでした。
針を置くと、なんとも暖かい気持ちがこみ上げてきて、「これからどうぞよろしく」と改めて挨拶をしたのでした。

その後・・・
外出の30分前起床が限界の夜型人間は、今年にはいってから1時間半前起床で、
アナログの片面かけてから家を出る生活。

人ってここまで変われるのね、と自分が一番驚いている今日この頃です。
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2014.11.23 Sunday 18:43

アナログ生活始めます! その13
最終調整仕上げ

間があきましたが(毎回言っているような・・・)、とうとう最終調整。
本日は仕上げにかかって参ります。

再度ターンテーブルをひっくり返し(もちろん、インナープラッタ―、アウタープラッターは外して、センタースピンドルにキャップするのを忘れずに)、各部のネジを最終締めつけ確認します。
そして、フォノケーブルとアース線をストレスがかからないように留意して、所定のガイドホールから引き出します。

更にSOLID BASE取付にあたっては、アース線を本体のアースポイントに接続します。
実際に装着し、演奏時に悪影響が出ないように本体と接触しないよう、フォーミングします。

SOLID BASEを取り付けました。
ネジ締めは対角線上に締め、均一になるように。

LIDも取り付け、さぁ完成!!!!!
※MAJIK LP12ではLIDはついていないので、オプション。

・・・ということで、アームを外し、元箱に収め、持って帰りまーす!

MAJIK LP12組みたてに使った工具類です。
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2014.11.02 Sunday 18:51

アナログ生活始めます! その12 最後から2番目の調整

いよいよ最終段階に入って参りました。

前回Legato1Fのカウンターにターンテーブルを下ろして、折に触れサスペンションの調整をして参りましたが、今日はアームリードの取付とカートリッジの取付位置の微調整、そして音だしチェックまで!!一気に進行いたします。

MAJIK LP12に標準装備されているアームリードです。
「ブラックインタコ」等と呼んで、インターコネクトケーブルとして販売されているモノと同種のケーブルです。

アームリードを「ブタ鼻」に通しました。
固定用のクリップです。
プリンスにあたらないように。
また、アームの出力ピンと接続した時にサスペンションに余分なストレスがかかって影響しないように、クリップ位置も考慮しつつフォーミングします。
サブシャーシの所定の位置にアームケーブルのアースを落とします。

再び、プレーヤーを正位置に戻し、インナープラッター、アウタープラッター、ベルトを取り付け、実働状態にして、サスペンションの状態に変化が無いことを確認します。
(アームリード取付のために、プレーヤー本体の天地を逆にすることで、スプリングには荷重がかからなくなるので、元の負荷がかかった状態になった時にバランスが狂う可能性もあるため、手の抜けない大切な行程です)

ゼロバランスの調整とアームの取り付け高さの確認

スタイラスカバーを外して、カウンターウェイトの前後位置で調整します。


ゼロバランス、とれていますね!
針圧ダイヤルノブを回して、ゼロポジションを設定します。
それから、改めてゼロバランスを確認し、適正針圧(ADIKTの場合は1.75g)を印加。

アームの高さの確認・・・
レコードの盤面とアームが水平になっていることを確認します。
Pro-Jectのアームは、テーパードパイプなので、印字の白線とレコードの盤面で水平を確認します。

水平トラッキングアングルの調整

プロトラクターに記されているA点(レコードの真ん中から65mmのところ)に、スタイラスチップがあるときに、カンチレバーがその接線と平行になるよう、カートリッジの取付角度の微調整をします。


これが合うように、カートリッジの頭の2本のネジを緩め、カートリッジの向きを少しひねって微調整します。

プロトラクターのガイドラインとカンチレバーがまさに同一線上にありますね!

・・・まぁ、ここまでくるのに、微調整&微調整で、大変なのです。
目が悪くなったとか年を感じながら・・・。

さて、やっと!!
きた!!

仮置きの状態で、動作の確認。
とはいえ、音が鳴った!!!!!
感無量につき、しばし言葉を失いましたので、今日はこのへんで。
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2014.10.24 Friday 23:45

アナログ生活始めます! その11
メカニカルな調整

いよいよここまできました。
アームリードを除く、実働状態の全パーツを取り付け、サスペンションの調整します。

その前に前回載せ忘れましたが、もちろん電源ケーブルは取り付けております。

ケーブル一つとっても、「ただ取り付ける」のでなくて、取り回しなど、一つ一つ丁寧に取り付けるのがミソ。
教えてもらいながら、「そこまで気を遣ってるのか!」といちいち驚きです。

さて、スタイラスを取り付けます。
針にダメージしないようカバーも忘れずに。

全体の重量バランスを見ながらサスペンションの調整をするので、もちろんスタイラスも取り付けるのです。

次にモーター取付角度微調整ネジの仮固定。

二本のネジがトッププレート下のモーターを押し下げることで角度を調整します。
ちなみに、回転スピードの調整は、仕上げ段階で実施します。


インナープラッターを装着。
このあと何度も取り外しますので、オイルは規定量未満でオッケー。
軸受け内部の上下のライナーとスピンドルが傷つかないように、油膜ができる程度。


ベルト装着は、以前の記事を参照

アウタープラッターを装着し、レコードを載せておきます。
プリンスの水平調整します。
(セットアップジグの置き台で調整)

さて、サスペンションの調整です!


写真のサスペンション・スプリング3箇所(大・小グロメット、スプリング、ワッシャー)を回しながら、取り付け向きを適宜な調整、同時にサブシャーシ自体の水平アライメントにも気を配ります。
(アームボードの高さ、ターンテーブルの傾き)
ちなみに、これは何日か続けるので、初回は割とダイナミックに動かすように!
と教えを受けました。


このサスペンションの調整を数日続けます。
ちなみに、これらの調整は、かなりリジットな環境で行いたいため、階段上り下りですこし揺れるレガートの3階から、本体をおろしてきて1Fで調整しております。
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